「え?」 「あ、いや、なんと言うか」 神宮寺さんは真っ赤になっていた。 会社での神宮寺さんの評価は、営業部のエース。まだ30歳なのに、課長に上り詰めたのは、バーナ社とのうん十億の商談をほとんど彼の力でまとめた功績が認められたから。 それで居て、誰にでも腰が低いというか、物腰柔らかくて、総じて、社内の評判はいい。 顔だって、若手俳優によくいそうな、色白、塩顔、かっこいい。 何で私なのだろう。挨拶がデカイって、何か、知らなかったけど、恥ずかしいな。