オフィスの恋愛事情

「もう、帰ってこなかったら、どうするつもりだったのよ」



「帰ってくるって、わかってたもん」




碧君は、包み込むような笑顔を、私に向けた。




「メリークリスマス」



そう言って、私は、碧君の髪に落ちた粉雪を優しく払った。




それでも、雪はどんどん私たちの上に降ってくる。




「メリークリスマス」




碧君は、私の手を取ると、そっと手の甲に口づけをした。




それから、持っていた袋から、ぬいぐるみを取り出した。ぬいぐるみは、小さな袋を持っている。




私は黙って、その袋を開けた。