「みなおが半分寝ちゃったし、終電のがしたからってんで、家が同じ方向の大路君が、みなおを支えて、タクシーで送ってくれたんだよー。みんな、やっさしーって茶化してたら、みどりん、みなおに襲われたらどうしよーって言ってて、おかしかったあ」




「でも、本当に送り狼になっちゃった訳か。いやいや、合意だったけどさー」



「ほうほう」




「いやだあ、明日から、どんな顔して、大路君に会ったらいいんだろ」




「フロアー違うし、社員食堂行かなければ、多分会わないんじゃない?」




「うーん、3日に一回くらい、エレベーターとか、ロビーでも、見かけるんだよな」



「何テレてんのよ、キスした仲でしょ。大体、みどりんとキスしたい子なんて、一杯いるんだよー、ラッキーだわ」