オフィスの恋愛事情

バランスを崩した碧君の身体が、私に覆いかぶさってきた。



私は、自分から碧君に抱き付いて、泣き出した。




「どうして、そんなに簡単に私のこと、諦めちゃうの?わたしのこと、嫌いなの?」



「そんな訳じゃないけど、色々責任取れそうもない」




私は、碧君を見上げた。




「碧君のことなんて、大嫌い」



それから、素早く非常階段から立ち去った。




碧君は、止めてくれなかったけれど、壁を叩く音がした。私はそれでも、振り返らずに、非常口をでた。