オフィスの恋愛事情

おそるおそる言った私に、碧君は、笑いかけた。




「黙って、酔った振りしててよ」






「いや、本当に酔ってるから」





「どうだか」



そう言って、碧君は、私の手を握った。





人肌が恋しいのも、一年前と一緒だ。



今、顔を上げたら、キスしてくるの?



だったら、あげられないな。




なんか、変だもの。そんなの。




私は、ただぼんやりと、外の景色を眺めた。




クリスマスのイルミネーションが、あちこちで輝いてる。



「そうか、もう、そんな時期なんだ。12月だもんな」




碧君が、私の考えを見透かしたように、言った。