悠斗は、私を抱きしめた。





「ごめん、大丈夫だから。ただ、そのほうが、みなおは幸せなんじゃないかって、一瞬思っただけだから」




悠斗の、暖かい唇が、私の首筋に触れた。




「今夜、泊まっていきなよ」




私は、ただ、ほっとして、うなずいた。



その夜、私たちは、まるでこれで最後みたいに、激しく愛し合った。



多分、私たちは、なんとなくそれが分かっていたんだろうと思う。