「碧君は、もしかして、結構、女なれしてるの?」




「全然、みなおが初めてだよ」



赤い顔で碧君が言った。



「え、それはいくらなんでも、ないよね。25歳で」




「あー、高校生のときと、大学のときに、彼女っぽい子は、いたか。でも、付き合ってなかったし」




「え、碧君って、彼女いたこと、ないの?」




「あ、訂正。大学のときの子は、まあ、彼女だったな。口にだしたこと、無かったけど。まあ一年、続いたし」





「そうなんだ。もてるのにね。碧君」




「もしかして、みなおに会うのを、待ってたのかな、俺」




「25歳まで?」




「そうなのかな、変?」