私は、心の底からの笑顔を悠斗に向けた。



ああ、私たちは、幸せなんだ。




悠斗の甘えたような、でも余裕のある視線の先には、確かに私がいる。




悠斗のことだけを愛している私が。



そんな私を上から眺めているのは、もう一人の、堕落した私だけれど、今は、もう、その存在さえも、ほとんど消えていた。





「悠斗」



いとおしく、名前を呼んだ。




悠斗は、私をきつく抱きしめてくれてた。




「大好きだよ、みなお」



ほっぺたくっつけてから、優しいキスが降ってきた。