オフィスの恋愛事情

服をきて、ホテルを出ると、碧君は繋いでいた私の手を離した。




「誰かに見られたら、みなお困るでしょ」




「うん」



「彼氏に、宜しく」



「結構です」




そう言って、私も、碧君に微笑んだ。






駅で別れてから、ふいに後ろを向いた私に、碧君は、また、連絡するっと言った。




私は何も応えなかったし、すぐに、目を逸らした。