抱きしめているので、一番近い髪にキスを落とす。ああ、止めて恥ずかしいから。 「もう逃がさない」 その声は鋭く甘く心臓を突き刺した。 天使が私に落ちてくる。その声だけで心臓を射抜かれてしまうほど、あたしは天使を好きだ。 ずっとずっと好きだった。 天使が私に落ちてくる。 それをあたしは両手を広げて受け取った。