天使が私に落ちてくる



ふわふわした髪の毛は、光を弾いて輝いていたし、隣の人と話す天使の笑顔も輝いていた。

体にそった燕尾服は天使のためにあるような服で、体格のよさや姿勢のよさを余すところなく際だたせていた。


うーむ。眼福とはこのことか。


あとで撮影料として、七海から天使写真をせしめよう。そんなことを考えていたら、天使がこっちによってきた。

 
「結香ちゃん、借り物に困ったら呼んでね」


「だ…大丈夫」


小さい頃には一緒にいたものの、お互い成長した今となっては天使がまぶしすぎる。

小さい頃からかわいかったのに今では格好よくなっちゃって、ちっとも成長してないあたしは隣に並ぶのでさえ身分違いだ。

大人っぽくなった今でも名前を呼ばれるとドキッとする。


女子に大人気の天使と仲良くしようものなら、何を言われるかわからないので、中学進学から天使とはさりげなく距離をとっていたのに、そんなことお構いなしに、こうやって天使はその距離をゼロにしようとする。