天使が私に落ちてくる



『これから午後の部が開催されます。借り物競争出場者は入場門まで集合ください』


放送が入る頃には、あたし達はノリノリで撮影会を開催していた。

気がつけば七海が匍匐前進ポーズで撮影に加わっていた。


「ヲイコラ変質者」

「あっ止めて踏まないで」

「人のパンツ盗撮するな」

「結香のパンツなんか撮らないわ! 足を長く撮ってやっているのに! 」


ばっとカメラを取り上げて確認すると、嘘はついていなかった。舌打ちしつつカメラを返す。


「ダダ漏れてるから」

「七海にだけはね」


そこで借り物競争の出場者はまとまって移動することになった。男子も合流して、写真も一緒に撮っていたけれど、男子は執事になっている。

今年は執事とメイドだ。

ぼんやりとしながら歩いていると、他の人より頭ひとつ抜き出ている天使が見えた。