天使が私に落ちてくる




仮縫いの服をあてがわれて袖を通しながら、ため息しかでない。

なんだこれは

なんだこれは!


「もう少し布を減らしてもいいかもしれん」
 
「やだ。パンツが出る」

「そこじゃない。背中とか」

「有り得ない! ノーモア色気。体育祭に必要ないあるね! 」

「エサならエサらしく少しは食欲をそそらないと」

「だから、何だっていうの? エサとか」

「あんたは気にしなくていい」


そこで不意にカーテンが開けられ、衣装部の子たちの前にさらされる。

「きゃあああ」

「いいっ!」


逃げようとする肩にがっちり七海の腕が回り、ホールドされスマホのフラッシュが浴びせられる。

「スマイル」