保育園で毎日会ううちに、うちのママと天使のママはとっても仲良しになっていた。
立ち話をするだけでは足りずに、お互いの家に行くようになるのも、すぐだった。
「どうぞ。おうちカフェ風にしてみました」
「むわぁぁぁ」
奇声をあげたあたしは、鼻を膨らませてテーブルに突進していた。
司ママのテーブルコーディネートで、涼しげなガラスのお皿の上に浅いガラスボウルが重なり、アイスクリームが盛り付けてあった。
トッピングにカラフルなフルーツとチョコソース、さらにはお皿にフォークとスプーンの形をしたクッキーが置いてあって、あたしのテンションはウナギ登りだ。
「わーこのお花のアレンジも素敵! 」
なんて言っているママの言葉なんて耳に入らない。
あたしの頭のなかには、早く食べないとアイスクリームが溶けてしまうということしかなかった。