「ゆいかちゃん、怖かったね 」 一番怖い思いをした天使にそう言われて、泣くに泣けなくて、ぶるぶる震えだす。 我慢しているので、顔も赤くなってる。きっと猿みたいに赤い。 そんなあたしを天使が背中をなでたり、手をにぎったりしてくれていると、先生たちがやって来た。 何がおこったのか、沙紀ちゃんや萌ちゃんが先生に話してくれる。 聞いた先生が、びっくりしてあたし達の所に来ると、 「怖かったねぇ。気付いてあげられなくてごめんね」 そう言って痛いくらいに抱きしめてくれた。