「いってきまーすっ!」

元気に行ってきますを言って飛び出したのが弟の優。

「優!あんまり走りすぎてコケるなよー?」

優に優しく声をかけているのがわたしの自慢のお父さん。

ふたりとも大事な私の家族。


「そうだ、春。今日帰り遅くなるから優のお迎えと夕飯の準備頼んでいいか??」

「分かった!それじゃ、お父さん行ってきまーす!」

「気をつけてなー」

「おねーちゃん!はやくいこ!」

「はいはい」


私はまだ小さい優の手を握って家を出た。