(もう自由時間になったのかな?)

柚希はまわりを見渡して確認する。

(…えぇーい!)

チラッ…

気になっていたのか、柚希はちらっと隣の席の洸牙の方を見た。

洸牙は男友達に囲まれていて、ふざけ半分な会話をしていた。

(友達たくさんいるんだ…。いいなぁ~)

柚希の中学は高校にそのまま上がれるため、

残る人が多くこの高校に受験したのは柚希ぐらいだった。