「んじゃ、俺も瑠美ちゃんとかーえろっと☆」


そう嬉しそうに笑ってあたしの腕を引っ張る孝也。でも正直、さっきからその手がどんどんきつくなってて・・・



「痛いってば!!」



あたしは二人きりになって初めて声をあげた。



「あ、気付かなかった。ごめんね?」


孝也はあたしの腕を離す。腕には真っ赤な指のあとが残っていた。



「何でそんなに怒ってるの?」



「怒ってないし。」