桜舞う季節

~次の日~

「‥失礼しまーす」
吹奏楽部が熱心に練習をしている中、私達(私と十和と結衣)は屋上に来た。
本当は、十和と二人で行くつもりだったのだか、結衣がついていくと言い出して、結局三人で来た。

「‥で?どこにあるのよ」
「それを探すんでしょ?」
「紅音ちゃん。これみて」
早速結衣が何か見つけたようだ。

「‥箱?」
「うん。うちのおじいちゃん、木彫りが得意だったから、よく分かるんだ。」
「へぇ‥凄いな!結衣ちゃんのおじいちゃん!僕尊敬しちゃう!」

私は、結衣に尋ねた。
「この箱の名前は?」
「"時流れの箱"だよ。キレイだよね~」

‥時流れの箱‥。

所々に花の模様の装飾が施されている。

「中は‥空っぽだね。」
「‥何か入れても装飾のところから落ちちゃいそう。」
「そうだね。おじいちゃん、使い方までは教えてくれなかったな‥なんか、特殊なものだって。」

三人で悩んでも、答えは出そうになかった。
すぐ近くにいたフルートの先輩が、「邪魔だから退いてほしい」と言った。
朝学活の前、十和が、
「わかったぁ!」
と叫んだ。
「これ、底上げされてるよ!ほらみて!」

確かに、高さの割には底が浅いとは思っていたけれど、‥
「ほら!!また手紙だ!」

『見つけられたみたいね!この箱は、"時流れの箱"。何に使うかは後で言うね!
次は、お母さんの出身地、長野県の白馬村に行ってください!さすがに広いけど、すぐ分かるはずだから!!』

白馬村ぁ~?
何が言いたいのかさっぱり。
まあ、明日から丁度休みだし、せっかくだから行きますか。
桜‥そして、紅愛の手掛かりを探すために‥!