‥結局そのまま家(神社)に帰ってきてしまった。
「おかえりー、紅音」
「うん、ただいま」
ここには母さんと私しか住んでいない。
「‥紅愛ちゃんにあげた?」
「ああ、すっかり忘れてた!」
そういって、母さんは"お仏壇の前"にご飯を置く。そこの遺影には、私と瓜二つの少女が写っている。
彼女は「東海寺 紅愛」。
でも、私には彼女の記憶がない。
母さんの名前、自分の家、幼い頃の思い出‥全て覚えているのに、彼女の記憶だけ無い。
「紅音が思い出したくないんじゃないの?」
とか母さんは言ってるけど、私はそうは思わない。
だって、おかしくない?
それと同時に、"桜"に違和感を覚えるのって。
「桜‥」
呟いたのが聞こえてしまったみたい。
「桜?ああ、そういえば、入り口の門のところの桜、もうじき満開になるよ」
その時、後ろに気配を感じた。
「紅音、」
‥結衣だ。
「何?」
「辛くないの?お姉さんいなくて」
「‥別に」
結衣は、家族がいないから、時折私にそういうことを言ってくる。だけど、私にとっては良いお節介だ。
知らない姉のことをどう言われても、ぶっちゃけ困っちゃう。
「そうだ!!明日、二人で写真撮らない?桜の木の下で!」
「あ‥うん、そうだね」
本当は桜を見ていると少しムカムカしてくる。でも、結衣を傷つける勇気は私にない。それに、結衣は私を元気づけようどしてくれている。
‥でも、‥。
‥なんだろう。思い出せない。
すぐそこまででかけていると思うのに‥
それに、何で分からないの‥?
「おかえりー、紅音」
「うん、ただいま」
ここには母さんと私しか住んでいない。
「‥紅愛ちゃんにあげた?」
「ああ、すっかり忘れてた!」
そういって、母さんは"お仏壇の前"にご飯を置く。そこの遺影には、私と瓜二つの少女が写っている。
彼女は「東海寺 紅愛」。
でも、私には彼女の記憶がない。
母さんの名前、自分の家、幼い頃の思い出‥全て覚えているのに、彼女の記憶だけ無い。
「紅音が思い出したくないんじゃないの?」
とか母さんは言ってるけど、私はそうは思わない。
だって、おかしくない?
それと同時に、"桜"に違和感を覚えるのって。
「桜‥」
呟いたのが聞こえてしまったみたい。
「桜?ああ、そういえば、入り口の門のところの桜、もうじき満開になるよ」
その時、後ろに気配を感じた。
「紅音、」
‥結衣だ。
「何?」
「辛くないの?お姉さんいなくて」
「‥別に」
結衣は、家族がいないから、時折私にそういうことを言ってくる。だけど、私にとっては良いお節介だ。
知らない姉のことをどう言われても、ぶっちゃけ困っちゃう。
「そうだ!!明日、二人で写真撮らない?桜の木の下で!」
「あ‥うん、そうだね」
本当は桜を見ていると少しムカムカしてくる。でも、結衣を傷つける勇気は私にない。それに、結衣は私を元気づけようどしてくれている。
‥でも、‥。
‥なんだろう。思い出せない。
すぐそこまででかけていると思うのに‥
それに、何で分からないの‥?

