桜舞う季節

~次の日~

「おはよー!紅音っ!」
「おはよう!」

今日は私の誕生日。
奈々海と十和と結衣が私を祝ってくれるみたい。

「でも、私の家でやるんでしょ?」
「紅音っ!そういうことは気にしないの!!」

相変わらずいい加減な奈々海である。

「紅音ちゃんおはよっ!」
「十和!おはよう!」

相変わらず、ちゃん付けしてくる十和である。

「紅音~!」
「結衣!」

相変わらず‥優しい結衣である。(少し悩んだ)

「桜だ!綺麗だよね~」
「そういえば、違和感は無くなったの?」
「いや‥」

そうだった。桜ー!
「桜の花言葉は、"私を忘れないで"だよね?」
「十和何言ってるの?"純潔"だよ!」
「そうなの?フランスだとそういうから‥」

「それだっ!」
「「へっ‥?」」

それだよ!紅愛は、ずいぶん前にそれを教えてくれたんだ。

自分の命が長くはないことを知って、行きたかったフランスのことを沢山調べているうちに、見つけたんだ。

"自分達の誕生日の花言葉"を。

それを知って、この仕掛けを考えた。そうだ、きっとそうなんだ。

「紅音~?」
「なに一人で解釈しているんだか。」
「ごめん。でも、全て繋がったよ、やっと」

「それは良かったね!」
「紅愛ちゃんのこと、もう忘れないでね?」
「大事な兄弟なんでしょ?」

みんなが口々に言う。私一人のために、こんなにも沢山の人が協力してくれていたんだ。

「ありがとう‥」

「なーに急に改まっているんだか、」
「結果オーライだよ!」

そんな皆を見ていたら、また涙が出てきそうで、私は皆を急かしながら校舎へ向かった。