帰る時間になった。皆が教室から出ていったのを確認し、教室から出た。

そうじゃないと人混みに飲まれ苦しくなるだけだ。

それにしても保護者いつもより多かったなぁ。

「龍。」

びくっ!!

敏感に反応してしまった。振り返るとそこにはあのお父さん。

「龍、よかったよ。これまでごめんな。俺のせいでいろいろ大変だったみたいだな。」

なにも言うことはできなかった。

だって...お父さんが俺を抱きしめてるから。