あぁ、来てしまった。

足取りが重い。

でも教壇前に着くのは早い。

言うしかない...

「お父さんとの思い出 お父さんは、僕と弟にいつも暴力を奮ってきました。そんなお父さんは嫌いではありません。なぜならお父さんと笑いあったことがあるからです。そのときは二人きりでした。僕は恐い人だと思っていました。でもその日はすごく優しくてたくさん遊んでくれました。竹で遊んだことが一番楽しかったです。
お父さんは離れてからも会うたびに暴力を奮ってきました。でもやっぱり嫌いになれません。お父さんは本当は優しいんです。暴力は愛なのかもしれません。」

終わってお父さんの表情を見ると優しい表情をしていた。

龍は自然に微笑み、一礼して席についた。

「龍よかったよ!感動しちゃった。」

美修亜は笑顔で話しかけた。

「ありがと..恐かった。」

「大丈夫、響いてるよ。関係ない人にまで笑」

後ろを振り返ると全員といってもいいくらい泣いていた。