「あれ、龍が持ってきたの。つまんねー。」

「ごめんね!美修亜、いつもいつも。」

「いーよ。お姉ちゃんだから。」

愛花はなにか思い出して私に微笑んだ。理由はのちのち...。

「信也はバスケ?」

「当たり前。」

「こいつマネするから。」

「マジ?!部活が楽しくなりそー。愛花は?」

「私は...野球部のマネージャーかな。」

「おぉ~!頑張れ!」

私は龍の頭を軽く叩いた。

「いって!んだよー。」

私は教室の扉を指した。

2名ほど女子が恥ずかしそうにして扉前に立っていた。

「おっ。龍に告白だな!頑張ってふってこい。」

龍は苦笑して女子のほうに向かっていった。

「あーゆうのムカつく!」

「愛する人はモテて辛いねぇw」

...でも知ってる。

龍は誰の告白も目にとめないってこと。

私は告白してないけど誰でも知ってて本人も知ってる。
それに私は平気。

龍は私のこと目にとめてるのかな。

ただの幼なじみかな。