翌日、龍はベッドから目覚めた。

龍は昨日のことが曖昧に浮かんできた。

なぜか昨日のことよりも今夢で見たことのほうがより鮮明に思い出せた。

なぜかって?

そう、それは過去にあったことだから。

その過去はずっと忘れてた一番大事な過去。

そう、海斗はいなかった。

なぜそこにいなかったかは覚えていない。

まだ病院だったのかもしれない。

家には俺とお父さんがいた。

お父さんが俺たちに会いたいって言ってきて勝手に向こうから来たのだった。