とことことこ


「よぉ。」

声でわかる。


あぁ...お父さんだ。

「や、やぁ。」

「やっぱお前は良い反応をするな。」

「べつに意識はしてねぇよ?」

「わかってる。俺最近珍しく気分がいーんだ。」

「確かに...あ、おばさんがなにか話したいとかなんとか言ってたよ。」

「そうか。珍しいな。」

お父さんはカフェオレを自販機で二つ買うと龍に渡した。

二人は公園のベンチに座った。

「なぁ、久しぶりにお前を殴りたいんだよ。」

「え...うっ!!」

龍はお腹を蹴られ軽く飛んだ。

父は龍を何度も何度も蹴り続けた。

龍は泣きながら必死に耐えた。

父は笑いながらストレスを発散していた。