「お母さんがあなたを誉めました。その次にお母さんがした行動は?」

「お母さんはもういない。」

「分かってるわよ!じゃ、お父さんでいいわよ!」

「殴りました。」

「はぁ!もういいわ。あなた、病気なんじゃないの?!」

先生は龍の手に白紙のテストを荒々しく渡した。

「早く席につきなさい!」

龍は席に戻ると声を出してなきはじめた。

「...龍。」

龍の後ろの席の将吾が龍の隣にきて慰めた。

「先生、それでも先生ですか。いろいろ事情があるじゃないですか。」

将吾は少し叫んだ。