そして町子の後ろには友達らしき者が四人ほどいるが町子のその迫力だ、下僕にしか見えない。
(うわぁ憎たらしい、何がそんなに楽しいんだ、ニマニマと楽しそうに笑いやがって。)
町子はドスンドスンと効果音が付きそうな歩き方で席へと向かう。
そんな楽しそうに歩く町子とは裏腹にドスンドスンと効果音が付きそうな歩き方のせいで町子の香水のキツい匂いが他の客の鼻につき見るからに怪訝そうな顔をしている。
「んじゃ何食べる?ギャハハ!」
何が楽しいのか分からないしお下品な笑い方だと康は思った。
「ぁー町子ちゃん〜ゎたしはぁゃっぱサラダがぃぃなぁ♡」
いかにもぶりっ子な赤髪ツインテリボン女はそんなムカつく言い方をしながらメニューを指差す。
「えっ愛美ちゃんダイエット中なの!?いっぱい食べなよーいっぱい食べた方がかわいいって!それにおごったげるよ?」
「ぇぇゃだぁぃぃんですかぁ?ぢゃぉ言葉に甘ぇょぅかなっ♡」
(あの男はATMの道まっしぐらだな、ご愁傷様……あの男はこれからATM男と呼ぶ事にしよう)
康はそう思い心の中で黙祷をした。
「とりまぁーすんませーん早く来てくださーい笑」
「大変お待たせしました。」
町子がでかい声で店員を呼ぶと、帽子を深く被った男の店員が登場した。

