「あ!見てよ林檎、ちっちゃい子が泣いてる」

「ホントだ!」

「どうしたんだろうね…って林檎?」





気付くと私の足は動いていて







「ボク、どうしたの?」

「お母さんがいないの…うわーん」




そう言って泣き出す男の子。




「お名前はなんて言うのかな?」

「圭太!」

「そっか、圭太くんかぁ、かっこいい名前だね」

「え、えへへ…」

「じゃあ、お姉さんと探そっか!」

「うん!」






私は圭太くんと手を繋いだ。