学級委員のあの子は結構な中二病でした。

学校がもう目の前に見えてるのに信号が変わるとか……………





「私、運に見放されてるのかしらね…」






ひとりで悲しむ私。








しかし今はそんなことよりも教室に入る時のことを考えなければ。








「すみません、モンスターと出会っちゃって★」



だめだ、現実離れすぎる。



「私の中の破壊神が暴れたいと叫ぶんでな…」



だめだ、ただの妄想じゃん。








…………考えても仕方ない。






もういっそのことフツーに入ろうではないか。







フツーに過ごすと決めたんだから。






…もうあの頃には戻らない!




「………よし。」




ちょうど信号も青になったところだ。








「フツーに謝って席につこう!」