｢龍ケ崎！…どうしてこんなところに？｣

｢たまたまとおりがかっただけだ！｣

｢ほー、龍ケ崎、と言うのか……こちらの世界では……だろう？｣

｢！お前、わかるのか！｣





…多分龍ケ崎が眼帯と包帯してるからだと思いますけど。






｢……まぁいい、林檎、今はどこに通ってる？｣

｢え？春磯高校だけど…｣

｢わかった、すぐに手配しよう｣

｢……え、瑠名くん、何の？｣

｢転校の、だ！林檎をせっかく見つけたというの放っておくわけにはいかない…林檎の行くところなら、どこまでもついていくさ｣

｢ただのストーカーじゃんかぁぁ！！｣




私は反射的に殴ってしまった。







｢これからはずっと一緒だぞ！林檎！｣

｢殴ったのにピンピンしてる！！｣

｢林檎の愛の一撃なら受け止めるさ！｣

｢ちがーーーーっう！！｣

｢……、アイザリー｣

｢だから私はアイザリーじゃ……｣

｢林檎｣

｢へっ………！？｣







龍ケ崎が可笑しい。







いつもならずっとアイザリーって呼んできてたのに。







｢俺のことも、名前で呼んでくれないか…！｣

｢あ、うん…｣



ホントに変なの。