「あたしの家族ね、ばらばらなんだ。」



あたしが話し始めると先生わソファーに座っていた。



「うん」

としか言わないで、静かに静かに聞いてくれた。



「・・・あたしずっと怖かったの。不安とかに押しつぶされそうで。誰かに分かってほしかったの。」



涙が止まんなくなって、ほほを伝ってく。


あたしわそんなの気にしないで、心の思いを先生に伝えていく。




長い沈黙の後、先生が重い空気を破った。


「なんか、抱えてるんじゃないかって思ってた。よく腕とか足とかにあざ作ってたりしてて、必死で隠してたの俺見てたから。」



「先生・・・」



「でも、こんなにつらいとか思ってなかったから。マジで・・・さ。」



先生の目から涙がこぼれた。
はじめてみた先生の涙。

自分の為でもない、あたしの為の涙。



「好きな人一人守れないで、俺・・・」



先生・・・・・・