先生を見直し始めたあたしわ、いつのまにか先生を目で追っていた。


そしたらもっと先生の素敵なとこを知っていった。


季節もすぎて夏になったある日、先生の受け持つ教科の数学がずば抜けて出来なくてあたしが落ち込んでいたら、先生が・・・


「あれ？中山？どうしたんだこんな時間に？？」


「あっ！？先生！！」

「あれ、中山？泣いてる？？」

「・・・・・」


「どうしたんだ？俺でよかったら聞くけど？」



「・・・・・・」

緊張して声がでなかった。

「あっ、あのね、数学のこの前のテストの点が悪すぎてお母さんが今月のお小遣いくれなかの。」



しばらくの沈黙の後先生が急に笑い出した。


「はっははは・・・な～んだそんなことかぁ。」


「えっ！？ひどいよぉ！本気で悩んでるのにぃ・・・。」


「ん～まぁたしかにこの間の点数わやばかったけどなっ！」


「うぅ・・・。」

「はっはは、気にするな。そんなにわかんないなら職員室にいつでも来い。俺が教えてやるから！！」


「えっ！？本当に？ありがとっ！先生。」

「おう。じゃあな！！」


先生わそう言ってあたしの頭をなでて、教室から出て行った。