君がくれた夏

ムカツクーーー!何なのあいつ!
頑張って着たって言うのに!もーーーう!

「もういい!帰る!降ろして!」
「…その足で歩けると思ってるのか?」

うぅ…ごもっともです…

「わかりましたよーーだ!黙って背負われてますよーーだ!重くてもしりませーん!」

あいつはかすかに微笑んで…
「…重いのなんてとっくのとうに知ってるし。」

ドキッ

な、何!ドキッって何!?
珍しくあいつが笑ったくらいで…

心臓の音が、うるさい…?