君がくれた夏

 花火大会当日

ピーンポーン♪

「…はい。」
「水野でーーす!!」

 待ちに待った花火大会!
去年買ったけど着なかったお気に入りの浴衣を着て、蓮夜と花火大会に行く。

ガチャッ

「やっとき………」
「…おい。どうした。」

ヤバイ!マジヤバイ…!
か、かっこ良すぎるーーーーー!
イケメンのくせに、浴衣とか…
蓮夜のことが、好きなんじゃないかと心が錯覚してしまいそうになる…!

お、落ち着け!落ち着け私!

「べ、別に!蓮夜がカッコイイとかじゃないし!?」

な、何いってんのーーー!私ーーー!?

「…は?ついにおかしくなったか…」
「な、何言ってんのよ!バカにしないで!」

あーーーもーー!自分も悪いけど、ムカツクーーー!

「…でも、まぁ…サンキュ。」

え?今あいつなんて言った?
さんきゅ?サンキュ?thank you?

「い、今なん…」
「…黙れ。行くぞ。」

軽くあしらわれたけど…でも…