『琴葉に聞いてほしいことがある。』


期待してないっていうのは

嘘で告白だったらいいな

なんて勝手に妄想。



「着くよ!」
ぼーっと考えていたらもう学校の近くまで来ていた。


「はーいありがと!」


わたしは自転車からパッと降りて手を振った。

いくら幼馴染とはいえ高校生。

二人で登校しているのがバレたら
友達がなんて言うかわからない。



「琴葉おっはよ!」
「莉緒ーおはよ!」


莉緒は高校でできた友達でいつも一緒にいる。