チャラララ~
『はい。』
『琴葉ーーーーーっ!!!』

いきなりの大声に肩をすくませる。


『莉緒?どうしたの?』

聞きたくない。


『あのねっ!わたし!』

聞きたくない。


『わたし悠斗とね・・・』

お願い・・・言わないで。




『付き合えることになったの!!』




たまっていた涙がまた一粒おちる。



『そっ・・・かぁ。よかったじゃん!』

無理やり声を明るくして笑う。


『さっきメッセで会おうって来てね、会いに行ったら


『ごめん、今はちょっと・・・』



さえぎるように出たわたしの声。

最低だ・・・。
ずっと応援しているふりをしていたのに恋が実った時にちゃんとできなうなんて。



『悠斗が好きですって言ってくれたの!!』