「おまっ俺のこと好きだったの!?」
「はぁぁぁー!?莉緒がだよ!
わっわたしが悠斗のこと好きなわけないじゃん!
幼馴染だよ!?」
何勘違いしてんのバカ!
おかげでまた顔が赤くなってしまった。
「っだよな!あーびっくりした。
ってか莉緒が好きて!?」
だよな、
って簡単に吹き飛ばされちゃうわたしの気持ち。
仕方がないことだけどね。
「莉緒、悠斗のこと好きなんだよ。
今日悠斗から連絡きたーって喜んでたもん。」
よっしゃって小さくガッツポーズをする悠斗を見て
嬉しさと悲しさが混ざる。
「琴葉ありがとな聞いてくれて!
俺いくわ!」
そう言ってわたしの返事を聞かず
自転車に飛び乗って去って行った。
テンションが上がると自分のことしか考えないんだから・・・。
「・・・っ。うぅっ、ゆーとの・・・ばかぁっ。」
こうしてわたしの数年にわたる恋はあっけなく終わった。
