「おいレイ。さっさと押せよ」
「ごめん」

B3の謎を解いてエレベーター開閉室に来ている。目の前にあるスイッチを押すとカチッという軽い音が聞こえた。これでやっと次の階に行ける。
エレベーターに行くのにそう時間はかからないだろう。

歩く時にはいつも私が前に、そして後ろにザックがいる。ザックはバカで道がわからないから。けどいつも敵に追いかけ回されても助けてくれる良い人。

あ、着いた。エレベーターの周りには何故だかラムネみたいなのがビンに入ってたくさん並んでいる。
青色と...赤色と...白色。どれもカラフルで美味しそうだ。

「ねえ、お菓子あるよ。食べようよ」
「あ?お菓子い?」
「ほら、あげる」

一粒食べてみる。それは甘くなく、薬のような苦い感じがする。

「おい、これ甘くねえぞ」

不機嫌になったザックは棚から瓶を取り出してきた。
「おい、これ読め」
「えーと...せっ....くす...ドラッグ......?」

これはセックスドラッグというらしい。

「はあああああ!?お前っなんでそんなもん食わせんだ!」
「え、食べちゃダメなヤツなの?」

目の前の人は驚いたような顔をして

「セックス知らないのか?」

という。