「弾は残り1発…」

ボロボロになった自分の服を見下ろす。
泥と血にまみれ、もう使い物にならない

通信手段も途絶え、水も食料も尽きた。

万事休す、か…



「……!」

その時、部屋の外でなにか物音が聞こえた気がして、慌てて部屋の隅に移動する。

雑然と物が置かれただけのこの場所は、他に隠れられるところもない


それに、ここに来るまでの間、生存者らしき人影も一切見ていない

だとすれば……


一度、扉が大きく叩かれる。