「あたしもいきなりの事でよくわからないんですが…
おそらく風邪だと思います。」
そして彼女に一通り事情を説明する。
「それは困ったなぁ…
この調子じゃ一人で帰れそうにもないしあたしもこれから打ち合わせに参加しなきゃ…」
困った様子の彼女にあたしも戸惑っていると
「…んっ」
さっきまで意識がなかった春斗さんが目を覚ました。
「片平くんっ…!
無理に起き上がったら…!」
起き上がろうとする春斗さんに彼女が駆け寄る。
「すみません…ちょっと調子悪かっただけなんで。
俺、大丈夫なんで打ち合わせ行きましょう、杏奈さん。
先輩も、迷惑かけてすみませんでした。」

