好きですよ、先輩。(仮)



…春斗さんはいっつもそう。


自分が悲しいときもつらいときも、いつだって笑顔のまま。


だからその笑顔にあたしは耐えられなくなって


「どうしてもう叶わない、なんて決め付けちゃうんですかっ…!?


それにっ…そんなにも好きな人がいるのにどうしてっ…どうしてあたしなんかと関わろうとするんですかっ…!?」


「先輩…」


もう、言ってる私自身もよく分からなくない。


だけど、あたしの言葉は止まることはなかった。


「出会い方も印象も最悪で、最初は厄介な人だとしか思ってなかったけどっ…


あたしはもう、そんな印象に負けないくらい春斗さんの良いところもたくさん知っちゃってるんですっ…!


それなのにこんなっ…





もうあたしっ、わからなっ…………んんっ!!」




あたしが全て言い終わる前に、あたしの唇は春斗さんによって奪われた。