好きですよ、先輩。(仮)



「綺麗っ…」


目の前に広がる景色に思わず前のめりになってしまう。


”どこにいきましょうか”という問いかけとは裏腹に春斗さんが車を止めた場所はショッピングモールから少し離れた海だった。


「ちょっとベタかもしれないですけど。


行ってみませんか?」


そう言って軽く笑う春斗さんにあたし小さく頷いて車を降りた。