「当たり前じゃないですか。
今日は"デート"してくれる約束ですよね?」
わざとらしく強調して言ってくる春斗さんだけどお礼をすると言い出したのは私な訳で何も言い返せない。
「今日だけ、ですからね。
それとこれは飽くまでも"お礼"であって"デート"なんかじゃないですから。」
あたしには萩がいるんだからそういう所の境界はきちんと引いておかなくちゃいけない。
そう思って言ったものの春斗さんは一切間に受けていない様子で
「まぁまぁそこら辺はどうでもいいじゃないですか。
それに、ほら着きましたよ。」
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