好きですよ、先輩。(仮)



そんな言い合いをしてれば再び感じる視線の数々。


すると近くにいた小さな女の子のが


「ままっ!


あのひとたち、"らぶらぶ"だねっ!!」


あたしたちを指さしてお母さんに向かってそういった。


……っ!!


再び赤くなる顔を俯ける。


恋人じゃないにしてもこんな人前で恥ずかしすぎる…!


女の子のを連れたお母さんは慌てて頭を下げて通り過ぎていった。


気にしないでください、とも言えないまま春斗さんに視線を移す。


「とりあえずここ、出ましょっか」


苦笑いしながらそう言った春斗さんにあたしも苦笑いで頷いた。