春斗さんに一通り状況を説明した後、あたしたちは一緒に結衣先輩を探していた。
あたしは一人でいい、とは言ったんだけど”また絡まれたらどうするんですか”という春斗さんの言葉に押し黙ってしまった。
それにしても…
「あの…お礼、させてくれないですか?」
今日は春斗さんに助けてもらってばかりなわけで…
不覚だけどここまでしてもらって何もしないのはあたしのポリシーにも反する。
春斗さんの方を見れば、予想外に驚いた表情をしていた。
「お礼、ですか?」
「はい。
あたしにできる範囲でしたらなんでもします。」
そう言えばなぜか春斗さんは何かたくらんだような顔で笑った。

