好きですよ、先輩。(仮)



目的の部屋まで片平様を案内してお通しする。


…それにしても、ほんとすごいイケメンだなぁ、片平様って。


ここまで案内する間に何人もの視線を集めていたのはもちろん、こう改めて近くで見ると見ほれてしまうようなルックス。


背も高いし、年はあたしより上なのかな?


こういう仕事より、芸能関係の仕事のほうが絶対合ってる気がするんだけど…。


気になることはたくさんあるけど今は仕事中。


予定時間ももうギリギリだし萩は大丈夫なのかな…?


あたしは片平様に深く頭を下げる。


「たいへんお待たせさせてしまい申し訳ございません、片平様。」


萩のことだからどんなに忙しくても必ず時間には間に合わせるとは思うけど…


すると彼は優しい声でまた、「大丈夫ですよ。」と笑った。