"片平くんをお願いしていいかな?" そう言って手を合わせてきた彼女の姿が思い浮かぶ。 ……このままにして春斗さんの熱が上がったりしたらあたしを助けてくれたあの女性にも迷惑がかかってしまう。 ……よし。 あたしは決心して大きく深呼吸をする。 そして… 「あたしの家に行きましょう。」 そう提案した。