しばらく歩いて着いたお店は
花井さんのイメージに合った
オシャレなバーだった。
「私、ここ初めてです!駅の近くにこんな所があったんですね!」
「そうなのか?てっきり永山はここ知ってるーとか言うのかと思ってた」
ははっと柔らかく笑うと、
花井さんは扉を開け、
慣れたように店内に声掛けた。
「輝樹、来た。」
「おー、久しぶりじゃん!」
中から顔を出したのは
花井さんに負けず劣らず綺麗な顔立ちをした
同年代くらいの男性だった。
「こいつ、俺の弟。ここのバーの経営とバーテンダーしてるんだ。永山と同じ年だよ」
紹介されてニコニコと笑いながら
花井さんの弟がカウンターから出てきた。
「どうも、花井輝樹です。いつも兄がお世話になってます。よかったらゆっくりしていってね」
花井さんの穏やかなイメージに
少し華やかな雰囲気を纏った輝樹さんは、
笑顔でお辞儀をすると
またカウンターの中に戻った。


