それから私は
仕事をしながら
ずっとふわふわしていた。
デザイナー兼事務業務もやっている私は
最近はよく事務のほうへとあてられる。
廉と出会ったときと同じように
のんびりと事務作業をしていた。
「どうしたの?嬉しそうじゃん」
後ろからポンと肩を叩かれて振り返ると
そこには廉の存在を知って諦めたと噂の
伊藤さんが立っていた。
「あ、伊藤さん。ちょっと嬉しいことがあったんですよ」
「何?俺聞いてもいい話?」
「えー、ダメです!」
ダメですなんて言いながら
きっと今もニヤニヤしている。
伊藤さんは聞かせてよと言いながらも
それ以上は詳しく聞いてこなかった。


